Vol.0412021.06
「自宅退所に向けて」
職種:
理学療法士
勤続年数:
3年2ヵ月

私は当施設で理学療法士として3年目になります。一番記憶に残っているのは2年目のときに担当した女性に介入させて頂いたことです。入所時は車椅子で両下肢の筋力低下とバランス機能低下しており、生活場面において介助が必要でした。自宅に歩いて退所することが目標でしたが、入所時の状態から考えて介護老人保健施設の限られた時間の中でのリハビリでどこまで向上するのか不安もありました。

リハビリでは積極的にバランス訓練や冷蔵庫を開ける練習や、伝い歩きなど退所時に必要な動作訓練を行い、下肢筋力強化は自主訓練メニューを作成し時間を決めて行って頂きました。退所時には筋力・バランス機能向上し、歩行器を使用して見守りレベルでの歩行が可能となりました。日常生活もご自身で出来ることが増えました。退所時に「担当があなたで良かった。ここまで頑張れました。」と言われ喜びとやりがいを感じました。