Vol.0252019.11
「1年目だからこそ出来た関わり」
職種:
作業療法士
勤続年数:
1年9ヶ月

私が作業療法士として働き始めて1年が経とうとした頃、脳出血により片麻痺を呈した女性を担当することとなりました。その方は病前は主婦・母といった役割を担っていましたが、麻痺を呈したことで、家事に対してのモチベーションは下がっていました。また一般的に手の回復が遅いという話や、担当の作業療法士が1年目の私であることから「手は諦めた」「作業療法士はいらない」といった発言があり、私自身、関わりに悩むことがありました。

しかし、上司に適宜指示を仰ぎながら、関わり方を工夫して介入することで、関係性の構築が図れ、リハビリに対してさらに協力的となり、自主トレーニングにも意欲的に取り組まれる様子が見られました。

2ヶ月時には手の機能の著しい回復が図れ、出来るようになった動作を嬉しそうに私に伝えてくれました。退院時、頂いた手紙には「○○(自分の名前)さんが担当で良かった!」と書かれており、苦難を患者さんとともに乗り越えることができたと思うと、作業療法士としてのやりがいと喜びを感じることが出来ました。