Vol.0062018.02
「患者さんの「食べられる喜び」を
共に分かち合えたこと」
職種:
言語聴覚士
勤続年数:
1年

先日、言語聴覚士になって初めて担当させていただいた患者さんに、3ヵ月ぶりにお会いしました。先輩の指導を受けながら、緊張し、いかにも不慣れな手技でリハビリ実施している私に嫌な顔ひとつせず、いつも頑張る姿をみせてくださった方でした。全粥・ソフト食からの食上げを目指したもののかなわず、ご家族見守りのもとでなら、柔らかいものをゆっくり召し上がれる、という状態で退院されました。最近外来をご利用とのことで、お元気そうなご様子で声をかけてくださり、毎回外来のあとで外食をして帰るのが楽しみだという話を聞かせてくださいました。私自身、父親を誤嚥性肺炎で亡くしており、絶食となることの痛ましさは身に染みて経験していることもあって、食べる喜びを伝えてくださったことは何よりも嬉しかったです。一方、もっと知識や技術があったら、もっと改善できたはず、と痛感するところもあり、さらに自己研鑽に励んでいきたいと思います。