Vol.0552022.12
- 「チームで同じ目標に向かって」
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職種:
言語聴覚士勤続年数:
2年目 -
ねりま健育会病院に入職し、2年目を過ごしています。
1年目と大きく変化したと感じる点は、難しい症例を担当させていただく機会が増えたことです。なかでも印象的だった患者さんは、脳腫瘍摘出後に意識障害を呈された重症患者さんです。入院時はADL2人介助、3食経管栄養の状態でした。意識障害が強く、コミュニケーション面では「好きなスポーツは?」との質問に「サッカー」と答えていただくまでに1か月以上の時間を要しました。食事開始までには2か月に及ぶ直接嚥下訓練が必要でした。
ただ、患者さんに「家に帰りたい」、「餃子が食べたい」といった訴えがあり、大変な訓練にも根気強く向き合ってくださいました。3食経口摂取が始まってからは、高次脳機能訓練を中心に介入を実施しました。回復が目覚ましく、ADL、IADL自立~修正自立レベル、スマホ、携帯を操作し入力作業に取り組まれるなど、復職も視野に目指せるようになって、ご自宅に退院されました。ADL全介助レベルで経管栄養だった患者さんが、「歩いてご自宅に帰る」、「好きなものを口から食べられる」、「復職を目指せる」という段階まで回復されたこと、患者さんを始めとしたチームが「良くなってほしい」と同じ目標に向かって一丸となれたことに、患者さんがチームに与えてくださった影響を感じて、この仕事のやりがいを感じました。
今回担当させていただいた患者さんに恥じぬよう、今後も自ら学び、たくさんの知識を吸収していきたいと思いました。