Vol.0432021.10
- 「感謝の言葉を頂いて」
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職種:
作業療法士勤続年数:
1年7ヶ月 -
入職時は、新社会人として、学生にはない責任感や施設の中での環境は初めてのことだらけでした。一人の患者さんの、病前やこれから先の未来のこと、一人一人に合わせて介入を行っていくことの難しさ、作業療法士として役割活動の提供を行っていくなど、臨床に出なければ経験できないことの多くを経験しました。
その中で一人の患者さんの担当になりました。右上肢片麻痺で高次脳障害があり、失書の影響で文字が思うように書けないけれど、自宅退院後は友達に手紙を書きたいとの「hope」をお持ちでした。未だ高次脳障害の影響が大きく、独力での書字は困難ですが、セラピストの字を模倣することで書字が可能となり、職員に感謝の手紙を書くことが出来ました。その際に、「あなたがいたから書けたんだよ。」と感謝の言葉を頂きました。
作業療法士として、身体機能面だけでなくIADL面に介入し、趣味活動の再獲得の一歩の手助けが出来たと思います。患者さんの希望に添った介入を行い、感謝の言葉を言われた時、私はやりがいを感じます。