Vol.0402021.07
「退院後の生活を見据えることの重要性」
職種:
理学療法士
勤続年数:
1年4ヶ月

令和2年9月、担当させて頂いた患者さんが退院される日に「おかげさまで大分良くなりました。ありがとうございました。早く太極拳がやりたいです。」と感謝の言葉を頂きました。
その方は太極拳の講師をされていましたが、入院当初は車椅子全介助で歩行も難しく、「病前のように太極拳の講師として復帰する事が出来るのか、不安です」と仰っていました。毎日リハビリを実施して変化を追っていく事で、最終的に移動形態はフリーハンド歩行へとなりました。また、太極拳の動作を患者さんと一緒に確認しながらリハビリを行ったことで、太極拳動作を再び獲得する事が出来ました。

動作能力の獲得に加えて、患者さん一人ひとりのHopeに沿ってリハビリを行う事も大切であると学びました。理学療法は病院内で完結するのではなく、退院後の生活にも深く関わるとてもやりがいのある職業であると、心から学びました。