常勤として施設に勤務できる歯科衛生士は多くありません。
歯科衛生士が常駐している施設の特徴をしっかり表すことは私の役割と考えています。
入院・入所中の利用者さんは会話が減り口腔周囲筋を動かす機会が少なくなっていることに注目し、入職後に先ず行ったのが食前の口腔体操マニュアルの作成でした。
新入職スタッフでも「これがあれば指導できる」と思えるような分かりやすいイラスト付きのマニュアルに仕上げました。

開院して２年経った現在では日に日に参加者は増え、普段はスタッフの介入やレクリエーションの参加を拒否される方までもがフロアに集まり生活の一部として嚥下に必要な首、肩周りや口腔周囲の筋肉を動かしてから食事をすることを日課とされています。 何より、マニュアルを活用し欠かすことなく毎食前に口腔体操を実施してくれているスタッフに対し感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも歯科衛生士が口腔衛生管理を行うことで利用者さんが毎日を元気に過ごし、可能な限り最期まで口から安全に美味しく食べて頂けるよう支援していきたいと考えています。