筋活プログラム
貯筋プランとは

- 徹底したトレーニング指導と自己管理をサポートし、
筋力および体力向上と維持を図り「貯筋」を援助していきます。 - 入所中は貯筋プランによる筋活リハビリを実践していきます。
- 退所後は「貯筋」を運用して引きこもりを予防し、
住み慣れた地域で自分らしく生活する「街リハ」の実現に繋げていきます。
当施設での「貯筋生活」の魅力

01. 医師
健康メンテナンス/減薬計画
ねりま健育会病院との連携のもと、専門医による治療を実施致します。
02. リハビリ
筋活リハビリ/筋活生活計画
貯筋プランに基づくご利用者一人ひとりに合わせた個別リハビリテーションと、生活プログラムを実践し管理していきます。
03. 看護・介護
健康的な生活リズム/睡眠獲得
健康管理、睡眠、排泄、栄養・水分の摂取、皮膚の状態など、生活状況を観察しサポートします。
04. 介護・リハビリ
楽しい会話/日光浴
日常生活の健康・活動を看護師・リハビリセラピストを協力してサポートしていきます。
05. 栄養
美味しい食生活/栄養計画
毎日の美味しい食事、季節・行事食の提供、栄養計画に基づき、栄養と食事を管理していきます。
06. 歯科衛生士
お口の健康を守る
口腔ケアと噛む力の強化を実践していきます。
貯筋生活の流れ

- 貯筋生活期:3ヶ月間の短期集中リハ
- 毎日の個別リハビリ訓練+自主トレーニングの体得
- 最大限の身体機能の向上と全身状態の改善を達成する
- 貯筋の運用+筋活生活期:3ヶ月経過後
- 長期入所により週3回の個別リハビリ訓練に減少
- 最適な運動負荷量の設定と継続性を重視した自主トレ+自己管理の体得を目指します
- 退所後は通所・訪問リハビリの継続による身体能力の維持
- 定期的な当施設(リピート入所)における健康メンテナンスを実施
個別リハビリテーション(20~40分)

- 歩行練習:基礎体力向上・安定した歩行の獲得
1週200mの廊下、フロア・居室内、階段、屋外ガーデン歩行練習など、様々な環境で積極的な歩行練習を実施し、基礎体力向上に加え安全管理と自立歩行の獲得を目指します。
- 日常生活動作練習:活動性の向上・安全な動作の獲得
実際の生活場面で必要になってくるトイレ、入浴、更衣などの身辺動作を反復、安全管理も促します。
- 筋力強化運動:強くしなやかな身体づくり
弱化している筋を集中的に筋力強化し、筋肉の柔軟性と姿勢の安定も図ります。特に大腰筋・中殿筋・ヒラメ筋の強化を図ります。
- 関節可動域運動:動ける身体づくり
各関節の運動と可動域の改善を図り、痛みなく滑らかな関節運動を目指します。
自主トレーニング(1~2時間)

- 貯筋ができる効果的なプログラムを提供
必須プログラム:起立-着座動作、反復運動 30~50回×3セット/日
約40種類のトレーニングから5種類程度のプログラムを書面で提供します。
- 貯筋通帳(個人管理表)を個別に作成
個人管理表を各自で使用して、トレーニングの成果を見える化することで成功体験を共有し、行動変容と運動の習慣化を促します。
- 継続は力なり!退所後も貯筋を運用
無理なく継続できるパーソナルプログラムを作成し、入所中に徹底したトレーニング指導と自己管理をサポートすることで筋力および体力向上と維持を図り、貯筋を援助します。
退所後は貯筋を運用して引きこもりを予防し、住み慣れた地域で自分らしく生活する「街リハ」の実現に繋げていきます。
貯筋プランとは

必須プログラム:起立-着座動作、反復運動×30回
- 介護福祉士の指導管理のもと、全身体操や音楽療法、レクリエーションゲーム、季節行事を実施し、ご利用者間の交流を楽しみながら余暇時間の充実を図ります。
- 少人数グループを構成し、目的と能力に応じた活動を提供します。
- 集団リハビリプログラムの特性を科学し、身体機能・フィジカル面をより強化することで、認知機能に加え身体機能の維持、改善を図っていきます。
余暇時間の趣味活動

- その人らしく余暇時間を有効活用するべく、当施設の約40種四季折々の花が咲くガーデン散策や多種多様な脳トレーニングを提供します。
- また、これまでの馴染みの趣味活動を継続できるよう、個人を尊重し「その人らしさ」を大切に、ご家族のご協力のもと環境作りを徹底していきます。
プランA(20分)の内容

- リハたいむゼリー
- トレーニングプログラム:下肢・体幹8~15(10回×2セット)
- 個別プログラム
- 終了後は自主トレーニングの指導
プランB(40分)の内容

- リハたいむゼリー
- トレーニングプログラム:上肢・下肢・体幹1~15(10回2セット)
- 歩行練習
- 個別プログラム
トレーニングプログラムの詳細

座位:上肢・体幹
僧帽筋(上部・中部・下部)・大円筋・広背筋(上部・下部繊維)
手の突き出し運動

- ①バンドを背中に回し、脇をしめ、肘を曲げた位置で握ります。
- ②両手を肩の高さで、前へ突き出します。
- ③ゆっくりと元の位置に戻します。
- 背中のバンドは肩甲骨の下あたりにくるようにします。
- 背中をまっすぐに保ちます。
- 片手ずつのエクササイズ(パンチ運動)も可能です。
- 片マヒのある方は両手を組んで行います。
腕を後ろに引く運動

- ①椅子に腰掛けて、踵は膝より後ろに引いておきます。
- ②バンドを膝下にかけ、背中と肘を伸ばして体の横で握ります。
- ③肘を伸ばしたまま両手を後ろに引きます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- 背中をまっすぐに保ち、腕以外は動かさないようにしましょう。
- 片手ずつの運動も可能です。
両手を前方に引き上げる運動

- ①膝の裏にバンドを通して、肘を伸ばしておへその高さで握ります。
- ②肘を伸ばしたまま肩より高く引き上げます。
- ③ゆっくりと元の位置に戻します。
- 目線はまっすぐ前に維持したまま、背中が反らないようにします。
- 片手ずつの運動も可能です。
両手を横・側方に引き上げる運動

- ①膝の裏にバンドを通して、肘を伸ばしておへその高さで握ります。
- ②両手を広げ、肘を伸ばしたまま肩の高さまで引き上げます。
- ③ゆっくりと元の位置へ戻します。
- 目線はまっすぐ前に維持したまま、背中が反らないようにします。
- 片手ずつの運動も可能です。

立位:上肢・体幹
棘筋・最長筋・腸助筋
手を真上に上げる運動

- ①バンドの端を足で踏みます。
- ②肘を伸ばしながら天井に向かって手を引き上げます。
- ③肘と背中を伸ばした状態を保ちます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- ⑤反対側も同様に行います。
- 左右の肩は水平を保ったまま、体の軸がぶれないようにしましょう。
手をあげる運動

- ①バンドの端を足で踏みます。
- ②運動する側の肘を伸ばした状態で腰の高さでバンドを握ります。
- ③肘を伸ばしたまま手を上げます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- ⑤反対側も同様に行います。
- 左右の肩は水平を保ったまま、体の軸がぶれないようにしましょう。
胸をひらく運動

- ①肘をのばして肩幅よりやや広めにバンドを握ります。
- ②息を吐きながら、胸を開くように両手を外側に開きます。
- ③ゆっくりと元の位置へ戻します。
- 体が前のめりにならないようにしましょう。
- 片手ずつの運動も可能です。

座位:下肢・体幹
大腰筋・腸骨筋
ももを引き上げる運動

- ①バンドを膝近くの太ももに巻き、それぞれ両端を握り両方のももの上に置きます。
- ②背中を伸ばしたまま、ももを引き上げます。
- ③ももを引き上げた位置で保ちます。
- ④ゆっくりと足を下ろします。
- ももを引き上げる時、足のつま先を起こすようにしましょう。
- 反対側も同じように運動します。

座位:下肢・体幹
大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋・膝蓋骨・膝蓋靭帯・脛骨結節
膝を伸ばす運動

- ①バンドを膝下のすねに巻きます。
- ②片足は動かさず、反対側の膝を伸ばします。
- ③膝を伸ばした状態で保ちます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- 膝を伸ばしたとき、足のつま先を起こしましょう。
- 背中をまっすぐに保ちましょう。
- 反対側も同じように運動します。
膝を曲げる運動

- ①バンドを両足首近くのすねに巻きます。
- ②膝を伸ばした状態から、片足は動かさず、足を真後ろに滑らせるように引きます。
- ③ゆっくりと元の位置へ戻します。
- 体が前のめりになったり、反ったりしないようにします。
- 反対側も同じように運動します。

座位:下肢・体幹
中臀筋・大臀筋・小臀筋・ハムストリングス(大臀二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
足を外側に開く運動

- ①バンドを太ももに巻き、それぞれ両端を握り両方の太ももの上に置きます。
- ②片足は固定して、反対側の足を滑らせるように外に広げます。
- ③ゆっくりと元の位置へ戻します。
- 背中を伸ばし、体が前のめりになったり、反ったりしないようにしましょう。
- 反対側も同じように運動します。

立位:下肢・体幹
中臀筋・大臀筋・小臀筋・ハムストリングス(大臀二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
足を外に開く運動

- ①背中を伸ばしてまっすぐに立ちます。
- ②重錘をつけた側の足を、膝を伸ばした状態で外に開きます。
- ③足を外に開いた状態を保ちます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- ⑤反対側も同様に行います。
- 体が左右に倒れたり、前のめりになったり、反ったりしないようにしましょう。

立位:下肢・体幹
中臀筋・大臀筋・小臀筋・ハムストリングス(大臀二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
大腰筋・腸骨筋
足踏み運動

- ①背中を伸ばしてまっすぐに立ちます。
- ②重錘をつけた側の太ももを引き上げます。
- ③足のつま先を起こして、太ももを引き上げた状態を保ちます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- ⑤足踏みをするように繰り返します。
- 体はまっすぐに保ち、左右に倒れたり、腰が引けたり、反ったりしないようにしましょう。
足を後ろに引く運動

- ①背中を伸ばしてまっすぐに立ちます。
- ②重錘をつけた側の足を、膝を伸ばしたまま後ろに引き上げます。
- ③そのまま足を後ろに上げた状態を保ちます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- ⑤反対側も同様に行います。
- 体が左右に倒れたり、前のめりになったり、反ったりしないようにしましょう。

立位:下肢・体幹
中臀筋・大臀筋・小臀筋・ハムストリングス(大臀二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)
腓復筋・ヒラメ筋
踵上げ運動

- ①背中を伸ばしてまっすぐに立ちます。
- ②両側の膝を伸ばしたまま、つま先で踏ん張りながら踵を上げます。
- ③つま先でしっかり立ち、踵を上げた状態を保ちます。
- ④ゆっくりと元の位置へ戻します。
- ⑤これを繰り返します。
- 体が左右に倒れたり、前のめりになったり、反ったりしないようにしましょう。